Interview ITアーキテクト

普通のサラリーマンの仕事スタイルとは違います。

 

プロフィール

  • 名前  長島 礼 (女性)
  • 居住国 日本
  • 職業  ITアーキテクト(リードアーキテクト)
  • 会社  外資系IT関連企業
  • 専攻(大学) 理工学部応用化学科
 

仕事の内容

ITというとパソコンとか携帯のイメージだと思いますが、スイッチをいれたら電気が点く、蛇口をひねったら水がでる、銀行でキャッシュカードいれたらお金がでてくるというような社会インフラの裏に隠れている情報システムを作るお仕事です。情報システムはハードウェアという機械とソフトウェアや携帯のアプリに代表されるようなアプリケーション、ネットワークなどいろいろなものを合わせて大きな目的のものを動かすものです。私の会社はその全て作っています。私はその中でアプリケーションを作っています。

 

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出勤形態:自分の会社に出勤しません。他の会社のの人と一緒に仕事をします

自分の会社の中で仕事をすることはほとんどありません。お客様と一緒に専用のオフィスを準備してそこに通い仕事をしています。情報システムは完成するのに小さいもので半年、大きいものだと3年以上かかります。今のプロジェクトもスタートしてすでに3年以上になります。お客様が変わる毎にオフィスも環境も生活ルールもガラリと変わりますが愉しいです。

自分の会社に戻る事もありますが、年に数回です。久しぶりに訪れたらエレベータホールが変わっていて迷子になったこともあります。

官公庁とのお仕事の時などは全国のシステムを変えることになるので47都道府県全てを回ることもあります。全国を訪れているときも非常に忙しいので、その地方の名産を味わいに行ける時間はなく食事はファーストフードやコンビニで済ませることも多いですが、愉しいです。

 

この仕事の変わっているところ:数年毎に転職気分を味わってます

この仕事の愉しいところは、いろいろな人と仕事ができるところ。銀行と仕事をすると銀行員の気分になりますし、官公庁のお客様と仕事をしているときは公務員の気分になります。お客様が変わる毎に1回転職した気分したになります。銀行・官公庁・書店など色々な業界のシステムや会社の仕組みが分かるのことも愉しみのひとつ。他社の素晴らしい人にも出会うことも出来ます。そのような時は心から幸せを感じます。

 

仕事に必要な能力:コミュニケーション力が重要

入社してから暫くはプログラマーに近いような仕事を行っていました。がプログラミングだけをやっている期間は短かく、お客様がどのようなことをしたいのかを伺い、どのようにシステムを作るのかを考える設計者の仕事に移っていきます。そして今は多くの部下をまとめる立場です。どんな組織であっても同じですが、人に「伝える」ことは大変難しいです。

大きな情報システムは何社か合同で作り上げるので、自分の会社や協力会社など他の会社の方ももまとめなくてはなりません。お客様であっても自分のチームに入る場合があり、調整や指示が必要な場合は複雑です。

一定の期間の間に一定の目的の元に一緒にものを作ろうという仕事なので、話し合いが大変な時もあるし、何十年も一緒に仕事をしているように息をあわせて理解し合えて仕事が出来る場合があるのは愉しいです。

ですので、この仕事は お客様とコミュニケーションをとる事が得意な人に向いています。ただしコミュニケーションが苦手な人でも、同じプロジェクトの中でプログラミングを専門として行う選択もでき、選択肢の広い職ともいえます。

 

一日の過ごし方:時期によって大きく異なります

この仕事は、忙しい時とヒマな時の振り幅が大きいと思います。プロジェクト中の忙しい時は、毎日、朝8時〜夜1〜2時まで働きます。但しプロジェクトが終了してから次のプロジェクトが始まるまでは朝9から夕方5時までで仕事は終わりです。そういった点からはメリハリがあるので、気持ちの切替が上手な人に向いているかもしれません。
プロジェクトが動いている期間は、一日のほとんどの時間はミーティングと大量にくるメールの返信で終わり、夜になってようやくパソコンを広げて集中して設計作業に入るという感じです。深夜に海外とのWEB会議に参加したりもします。プロジェクトが一段落して余裕がある時は、論文を読んだり書いたり、仕事の後に最新技術の勉強のために勉強会に参加したりしています。

 

休暇:普通の会社員とは違う時期に取ります

プロジェクト期間中にまとまったお休みをとることは難しいため、お盆やお正月という一般の決まった時期にお休みはとりにくいです。お休みは大抵プロジェクトが終わった時にとり、1ヶ月ぐらいまとまって休む人います。この点からも普通のサラリーマンスタイルとは違いますね。

 

この職業に就くには:海外では専門職、日本では受け入れ間口の広い職業

この職業に就く人の多くは理系出身ですが、私自身はジェネラリスト(文系要素も持っている)だと思います。この仕事では、技術的なことを論理的に説明できるということは必要で、これは学生時代に十分に訓練される理系の要素が必要だと思いますが、打ち合わせなど事務系の仕事が一日の8割を占めるからです。

海外でこの職業に就くには大学でソフトウェア工学など専門知識を積むことが必要です。しかし日本ではそのようなことはありません。

 

Message : 4つのCを大切にしてください

ウォルト・ディズニーの言葉で「夢を叶えるための4つのC」というのがあります。1つ目のCはCuriosity、好奇心です。2つ目はConfidence、確信。3つ目はCourage、勇気。最後がConstancy、継続。そして彼は、このうちConfidence、確信、が最も重要だと言っています。私は海外の人と仕事をする機会があります。その度に感じるのは日本人は優秀なのに自信が無い人が多いということです。海外の人は自分のやっている事に自信を持っていて表現する力があります。

好奇心を持って、次の階段を登り、次の扉を開けましょう。どんどん進み続けて新しい景色を見て、新しい風を感じてください。うまく行ったことも失敗したことも含めて、自分の選択に自信を持ってください。

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